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2010年03月22日

鐵輪 かなわ

都に住む一人の女が、自分を捨て、新しく妻を迎えた夫の不実を恨んで、洛北、貴船の社に日参し、祈願をかけています。今日も社前に進むと、待ち構えていた社人が、「頭に鐵輪をいただき、その三本の足に火をともし、顔に丹を塗り、赤い着物をきて、怒る心をもてば、たちまち鬼となって願いがかなう」と神託のあったことを告げます。女は人違いだと言いますが、そういう内にも顔色が変じ、つれない人に思いを知らそうと走り去ります。(中入)一方、下京の男は、悪い夢見が打ち続くので、陰陽師、清明のもとを訪れ、事情を述べて占ってもらうと、女の恨みで今夜にも命が尽きると言われ、急いで祈祷を願います。清明は、祭壇を整え、男と新しい妻の人形を作って置き、祈り始めます。すると、悪鬼となった女の霊が現れ、夫の心変わりを責め、後妻の髪をつかんで激しく打ちすえますが、守護する神々に追っ立てられ、神通力を失って、心を残しながらも退散します。

投稿者 nohgakuland : 2010年03月22日 14:43